• テキストサイズ

恋と深空【短編裏夢小説】

第1章 【シン】恋と狂宴【R18】


「覚えてないのか。お前が言って欲しいというからちゃんと答えたのに。あぁ、誰かさんは正気じゃなかったか」
「覚えてるよ!」
「ほぉ、ならお前の答えは?」
「それは……」

 目の前にあるシンの胸元に視線をうつす。そしてまた見上げると、赤い瞳が楽し気に揺れている。

「……」

 私の髪を優しく掬いながら梳いている。優しい触れ方……シンなりに大事にしてくれているのが伝わってくる。

「シン……」

 私の髪を撫でる手を絡めとって、私の頬を包みながら上から握りしめる。

「好きだよ……シン、あなたが好き」

 その手に軽くキスして頬擦りすると、私の後頭部をぐいっと引き寄せキスされた。

「んっ……はぁ」

 甘くとろけるキスに体ごと溶けてしまいそう。シンを見ると、濡れた唇をペロっと舐めていた。

「その顔……」
「顔?」
「俺以外に見せんなよ、その顔」
「どんな顔よ」

 シンは私の頬を片手で掴み、心底嬉しそうに微笑むと私の耳元でボソッと呟いた。



「……どうしようもないくらいに愛おしい顔」


Fin
/ 12ページ  
エモアイコン:泣けたエモアイコン:キュンとしたエモアイコン:エロかったエモアイコン:驚いたエモアイコン:なごんだエモアイコン:素敵!エモアイコン:面白い
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp