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恋と深空【短編裏夢小説】

第1章 【シン】恋と狂宴【R18】


 フッと手の拘束が解かれると、今度はシンの手で絡めとられて濃厚なキスが降ってきた。それもさっきより遠慮ないキス。絶対、私の反応を楽しんでいるんだと思う。

「ふんんっ……ん、ん……ふ、ん……っ!」

 左手でひとまとめにされ、右手で私のお腹あたりをぐっと押し込む。私がビクリと反応すると、裾から手が入ってきて、私の地肌の上を滑らせる。くすぐったくて身じろぎをしながら鼻から吐息がもれる。

「ん……シ、ン……」
「反応がいいな……脱がすぞ」

 存外、女の扱いが上手いシンに何となくいい気がしないのはなんでだろう。ゆっくりとブラウスのボタンを外し左右に開かれると下着が露わになる。

「ふぅん……なかなかいい趣味だな」
「そんなにジロジロ見ないで」
「見ないとできない」
「……」

 心臓がバクバクと音を立てているのがわかる。どうしてこんなゲームを受けてしまったんだろうと、後悔ばかりが頭をよぎる。

「ね、ねぇ……あなたを寝かしつけれたら何してもいいんだよね?」
「ん? まぁ、そうだが……なんだ怖気づいたか?」
「そうじゃない。体力が有り余ってるなら別のことで発散した方がいいと思って」
「例えば?」
「ランニングとか筋トレとか」
「却下」
「な……どうして……」

 私を見て、フッと笑ったシン。赤い瞳が揺らめくとグッと距離を縮めて私の視線を捉えた。

「俺がそんなことで満足すると思ってるのか?」
「………思わない、けど」

 わかってた。聞く前からわかってたけど。どうして強く拒めないんだろう……。

 まさか、シンとこういうことがしたかったの?

「ふぅ……」

 シンが小さく息を漏らした。

「本当にイヤならやめるが?」

 困ったことに、本当にイヤかどうか聞かれるとイヤじゃない……。

「………」
「二度目だ。沈黙は肯定ととるがいいな?」

 吐息のかかる距離で囁かれてノーは言えず、熱い唇が私の首筋に落ちた。

「あ……」
「ちゅ……ちゅぅ……」

 甘い甘い空気が漂う。耳朶を通って頬までくると、しばらく見つめ合ってからのキス。

「ん……う、ん……ふぅ……んっ」
「名前、舌……絡めて」

 言われた通りにシンの舌に自分の舌を絡める。キスの合間に息継ぎで漏れるシンの吐息が熱くて色っぽくて、頭がクラクラしてきた。
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