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リクエスト 裏短編集♡

第4章 七海健人  覚悟


七海side





重ねた唇


絡み合わせた舌からは自分からかさんからか
甘ったるい媚薬の味



『はっ‥くるし‥‥っ‥‥』




ほんの少し口にしただけなのにさんの身体には相当堪えたようで
あっという間に顔が真っ赤になって



はぁはぁと呼吸が乱れ始める



ずっと片想いしてきた相手のこんな姿



誰が我慢できると言うのか




「すぐに楽にしてあげますよ‥口、開けてください」




『はぁっ‥はっ‥ぁっ』




素直に開いた口




怪しいピンク色の液体をもう一度口の中に含んで
重なり合った口からさんの口の中に液体を流し込む




こくりと動いた喉




「助けてくれると言いましたよね?」






もう一度顔を引き寄せて唇を重ね合わせた





『ぷはぁっ‥はぁっ‥‥』





ぐったりと熱を持った身体でもたれかかってくる



しっかり腕の中に抱きしめると重い扉がガチャリと開いた









「せんせー?!ナナミン!なんか顔真っ赤だけど‥っ?!」





心配そうに飛び込んできた虎杖くんがさんの身体に触れる





『ッ‥』




「っ!!」





はぁはぁと呼吸を乱すその姿をみて
びくりと背筋がのびてみるみるうちに顔が真っ赤に染まる



虎杖くんがさんに惚れているのは知っていた


年下の
ましてや学生に嫉妬をするなど情けないが



これ以上さんのこんな姿を見せたくなくて

脱ぎ捨てたジャケットを頭から羽織らせて腕の中に隠した




「虎杖くん‥ここは私に任せてください」




「わ‥分かった!俺は伏黒達に報告してくる!」




「頼みます」





サッと走り出すとあっという間に姿が見えなくなった



「歩きますよ‥少し我慢してくださいね」




『っ‥ごめんっ‥ねっ‥』






真っ赤に染まった頬を指先で撫でると

びくりと身体を震わせて
熱っぽい吐息を漏らす
 


「七海さん、虎杖から話は聞きました。外にはもう伊地知さんが待機してくれています」



伏黒くんが目を合わせないままぶっきらぼうに言う



感情を必死に押し殺しているのだろう





「分かりました。すぐ向かいます」
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