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リクエスト 裏短編集♡

第3章 両面宿難 終わらない続き




宿難と縛り‥



そんな事を交わした覚えはなくって首を傾げる



それなのに


なぜか胸がドキドキとして変な気分だった




「ちゃーん!」




『わっ?!虎杖くんっ?!』




一瞬宿難のように見えて心臓がどくりと跳ねてしまった



「んー?顔赤い?熱?だいじょーぶ?!」




『えっ?!ぜんぜんっ!だいじょーぶ!だよ!』




「そう?じゃあ今日一緒に映画とかどう?!つっても地下室のとこだけどさ〜」




虎杖くんが呪力を操る訓練をしている地下室には私も何回か行った事がある




『いいの?!』




「うんっ!今日は狗巻先輩も来てくれるらしーから!」




『わーい!久しぶりだなぁ〜映画!』




「じゃあ、夜にコーラとポテチ持って集合ね!」





『うんっ!分かった!虎杖くん、またね!』




ぶんぶんと大きく手を振ってくれる





そうして夜を迎えて
棘くんと一緒に地下室へ向かった




『お待たせ〜』



「しゃけっ!」




「ジャジャーン!!みてっ!このコーラ、高級なやつだって!五条先生が用意してくれたらしい!」




瓶に入ったコーラを嬉しそうに差し出してくれる




それを三人分グラスに注いで
みんなで乾杯をする





そして
たった一口



口に含んだだけで
瞼を開いていられない程の眠気が襲ってくる





「た‥たかな‥」




「な‥んか‥こんな事‥前にも‥」







ぐらりと視界が揺らいで
そのまま深い眠りに落ちていった






「おい‥起きろ‥お前まで眠ってどうする」



『ん‥ぅ‥?!』




突然喉の奥に冷たい液体が流れ込んできて溺れそうになりごくりと飲み込む




隣にはぐっすりと眠る棘くんの姿





そして
ソファに座る私に覆い被さるようにして顔を覗き込んでいたのは





『宿難‥っ?!』




「待ち侘びたぞ」




『え‥?!もしかしてあのコーラ‥っ?!』




「2度も同じ手に騙されるとはお前らもまだまだだな‥まぁ俺は、おかげでを抱く事が出来るがな」




地下室には月夜の光も差し込まず
薄暗い部屋の中






「続きを始めるぞ」




ニヤリと笑う宿難



終わることの無い続きが始まった

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