第3章 両面宿難 終わらない続き
五条side
今回はバレないように隠したようだけど
あの2人は騙せても
僕の目にはしっかりと宿難の残穢がみえていた
それはもうべったりと
マーキングするかのように
全身に
ナカ
までもだ
「あのー‥五条せんせー?俺いつまで縛られて‥?」
職員室に現れた悠二を椅子に縛りつける
悠二が何も悪くないのは分かっている
発現条件も分からないから2人になるのを避けて恵も同行させたというのに
『おはようございますっ!虎杖くんが見当たらないんですけど‥ってなんで縛られてるんですか?!』
「おはよう!愛してるよ」
『えっ?!虎杖くん大丈夫ですか?』
大丈夫じゃないのはの方なんだけどね
不安も罪悪感も与えたくなくてあえて何も言わずに頭を撫でる
悠二を縄から解放して
呑気に手を振る2人に大きく手を振りかえす
「3度目は絶対に阻止してみせる‥」
もう2度もやられた事に
はらわたが煮えくりかえるが
「ご、五条さんっ?!そんなに強く握ったらボールペン折れますよっ‥」
「伊地知‥極力、悠二とが同じ任務になる事を避けれるか?」
「え?そうですね‥タイプ的には相性がいいので‥力のある虎杖くんとサポートが得意なさんが組む事が多くなりそうですが‥」
「そこをなんとかするのが伊地知‥君の役目だよね?」
「は、はいっ‥!」
「次なんかあったら伊地知マジビンタね?」
「五条さんっ‥私の扱いがいつも酷すぎませんかっ‥?!」
慌て出す伊地知を背に2年生の教室へ向かうといつも通り
パンダや棘たちに囲まれるの姿
その姿を無意識に目で追っていると
細くて綺麗な
左の薬指に何かきらりと光ったような気がした
「っ‥まさか‥そんなはず‥」
『わぁっ?せんせ‥?』
膝をついての横に座り左手を握る
「宿難と‥何か縛りを交わしたか?!」
『えっ?!何も交わしてない‥と思います』
「そっか‥めんごめんご!」
きょとんと見開かれる瞳
突然の僕の必死の形相に周りの二年生たちも少し引いた様子でこっちを見ていた