第3章 両面宿難 終わらない続き
宿難side
この期に及んでいまだなお声を我慢しようとしているのが分かって
口内を犯すように後ろから指を挿入する
口の中も
子宮の奥までも
全部に俺を受け入れて
可愛らしい声をただただ漏らしている
「気分がいい‥顔を見せてみろ」
四つん這いにさせていた身体を向かい合わせに座らせて
その体勢のまま欲望を捩じ込んだ
「舌をだせ」
抵抗する気力も残っていないのか大人しく舌を出す
赤の上に刻み込まれた紋様
それをなぞるように舌先で絡めとると甘い吐息を漏らす
『んぅっ‥』
腰を上下に揺らす度にキツく俺の身体に抱きついて
淫らに乱れた顔で声を上げる
背中にたてられた爪が甘い刺激を残す
前回は手首を拘束していたから気付かなかったが
こうして密着するのもまた気分がよい
腕の中に収めた身体に幾度となく吐き出す白い欲
溢れて混ざり合って
ぐぷぐぷといやらしい音が鳴る
はもうひたすらに快楽に身を委ねているようで
いやだいやだと声を上げなくなった
「おい‥」
『っ‥?!』
顎を掴んで上を向かせるととろりと熱に浮かされた瞳と視線が絡み合った
「名前を」
『っ‥すく‥なっ‥』
「宿難様だろう?」
『宿難っ‥さまっ‥ぁ‥っ』
「好いていると言え」
『っ‥す‥すきっ‥‥すきですっ‥』
「俺のものだったな?」
『は‥はいっ‥‥』
俺に抱きついたままこくこくと頷いて
今にも意識を手放しそうな顔をしている
最後に深く口付けをして
腰の律動を早めていく
「次はもっと早くに会いに来い」
『〜っ!!』
びくりと大きく身体を震わせると
ぐったりと力が抜けてもたれかかってきた
その身体をキツく抱きしめて
今度は誰にもバレないように衣服を身に纏わせた
「あの最強呪術師には気付かれるだろうが‥まぁいい」
それもまた好都合
貴様は既に手遅れだと思い知るが良い
窓から差し込んでくる朝日
「またな、」
虎杖の目覚める気配で意識が落ちていった