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リクエスト 裏短編集♡

第3章 両面宿難 終わらない続き


禅院side




『真希ちゃんお疲れ様‥それと心配かけてごめんねっ‥』



「そんなこといーっての‥とりあえず風呂入ってきな」



全身に残る赤い痕



五条先生から引き剥がしたは下着もなんも身につけてなくて

白いシーツと
先生が着せた紺色のジャケットを羽織っているだけだった



その横でパンツだけ身につけて何が何だか分からずに焦っている虎杖をみて何があったか大体想像できた




宿難が虎杖に受肉したってのを聞いて
全員心配してたけど


虎杖はしっかりと宿難を抑え込んでたし


たまに口がでてきていらねー事話し出す事はあったけど



あの日以来出てきていなかったからまさかこんな事になるとは思わなかった




申し訳なさそうにぺこぺこと頭を下げながらシャワーを浴びに行く後ろ姿を見て大きなため息を吐く



入学した時からはすぐに男に目付けられて



その度に守ってきたつもりだったけど



「なにやってんだよ‥」




自分の情けなさに拳を握りしめる




『真希ちゃん‥?大丈夫?しんどい?』



気付けばシャワーを浴び終えたが戻ってきていた




「大丈夫だって‥つーか先に髪乾かせっていつも言ってるだろーが」



『ふふっ‥いつもの真希ちゃんだ』




濡れた髪をばさばさとタオルで拭くとふわりと笑う



「そんな可愛い顔してっから誰にでも狙われんだよ‥」



『えっ?なんて‥』




「なんでもねぇ‥早く乾かすぞ」




ドライヤーで髪を乾かそうとベッドに座らせると部屋のドアがドンドンとノックされる




「真希ー?いる?入るぞ」



「しゃけっ!」




「パンダ‥棘‥お前らもちっとは遠慮しろよ‥」




『パンダくんっ!棘くんっ!』




「〜!大丈夫か〜?昨日の夜から連絡つかないってみんな任務で心配したんだぞ」



「しゃけしゃけっ!」




いつもみたいにどさくさに紛れてこいつらまでを抱きしめる



「だーかーらっ!お前らいい加減にっ‥」



そんな私達を見てパンダ達に抱きしめられたが可愛く笑う


誰もがこの笑顔を守りたいと思っていたのに




まさか既に宿難のモノになっているとは思いもしなかった
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