第3章 両面宿難 終わらない続き
五条先生と恵くんがとっても怖い顔をして虎杖くんに詰め寄っていくから慌てて立ち上がる
『あっ‥あのっ‥虎杖くんとはなんにもなくて‥』
どうやって説明しようかと思っていると突然五条先生に抱きしめられる
「五条先生‥さんを離してください」
「ヤダ」
「ヤダじゃないでしょう‥」
五条先生の腕を掴む恵くん
こんなに怒っている恵くんは初めてみた
「最強とか言いながら‥好きな女の子1人守れないで‥ごめん‥」
『え?五条先生‥?』
いつもみたいに冗談で抱きしめられたかと思ったけれど
他の2人には聞こえないように耳元で話す先生の声はひどく落ち込んでいるようで冗談でしているようには思えなかった
「生徒の前で、生徒にこんなこと言うのは教師として間違ってるんだけどさ〜」
『はい‥?』
「の事1人の女として愛してるよ」
『っ?!』
「っ?!」
「えっ?!五条先生っ?!そーなの?!てか完全にアウトじゃない?!」
「アウトで結構!もうは僕のもんでーす」
さっきまでの落ち込んだ先生が嘘だったのかと思うほど明るい声でいつもみたいな冗談を言う
「ちょっ‥いい加減離してくださいっ‥」
そんな五条先生を引き剥がそうと恵くんが腕を引っ張っている
「ぜーったいに離さないからっ!」
「あなた本当に教師ですか‥っ」
「ちょっ‥ちょちょっ‥とりあえずちゃんに服着せてあげた方が‥」
「お前は黙ってろ虎杖!」
「えー?!俺なんも悪くなくない?!」
「元とはいえばお前が宿難の指なんか喰うから‥」
「ぐっ‥それはサーセン‥‥」
しゅんと項垂れる虎杖くん
どうしたらいいかと思っているとさらにドアの外が騒がしくなった
「いるか?」
「真希ちゃん‥?」
任務から帰ってきたばっかりの真希ちゃんが五条先生に抱き締められている私をみて
五条先生に呪具を突き付ける
「こんの変態教師‥」
五条先生の腕から私を引き抜くと自分の部屋にさっと招き入れてくれる
「大丈夫か‥?」