第3章 両面宿難 終わらない続き
宿難side
さっきまでとは明らかに違う反応
可愛くて甘い声
瞳に熱が宿るのが分かる
悪戯心で言葉を投げかけてみると
ハッと見開かれる瞳
そんな音聞こえてもいない
むしろいるなら聞かせてやりたいくらいだが
もっと困らせてみたくなり耳元で囁くと期待通りの反応を見せて笑いが止まらなくなった
「声が我慢できないなら口付けしておけば良い‥ほら、強請ってみろ」
『っ‥そんな‥っ‥』
「ほらっ‥そんなはしたない声‥あいつらに聞かれても良いのか?」
『ゃぁっ‥!!だ‥めっ‥‥』
必死で声を我慢しようとしているようだが
拘束された両手で塞ぐこともできず
腰を揺らす度に甘い声がこぼれ落ちる
「ほら‥言ってみろ?」
細くくびれた腰を掴んでぐりぐりと最奥まで昂りを擦り付けると小さく声をあげる
『ひゃぁあっ‥っ‥!お‥おねが‥いっ‥します‥っ‥』
「何をだ?」
『こっ‥‥こえっ‥でちゃうっ‥からっ‥ぁっ』
「宿難様」
『すくなっ‥さまぁ‥っ‥口に‥っ‥くださっ‥』
「舌を出せ」
『んぅっ‥!っ‥!』
奥を突き上げる度に溢れる声を呑み込むように深く口付けを繰り返す
その度に身体を大きく反応させて全身で俺を感じている
初めてとは到底信じられない程快楽に身体を許しきって
何度も絶頂を迎えてはまた終わりのない快楽に溺れていく
「‥俺のもとから絶対に離れるなよ‥‥まぁ離さんがな‥」
突き上げる度に揺れる大きな胸を両手で掴んで先端を強く吸い上げるとまたびくりと身体をのけ反らせて
正常な思考を失ったがこくこくと頷く
虎杖の大きな手からもはみ出るほど大きく柔らかな胸は吸い付いてくるようで触っているだけで気持ちが良い
此奴の存在全てが俺を煽り高揚させる
『もっ‥だめっ‥‥ぬい‥っ‥てっ‥‥』
何度目かも分からぬ絶頂を迎えたあと
弱々しく俺を見上げてくる
潤んだ瞳
白い肌が赤く染まり
妖艶さがさらに増している
「それが男を誘っているのがわからんのか?」
ゆっくりとギリギリまで腰を引くとホッとしたように力が抜けた