第3章 両面宿難 終わらない続き
あっという間にお洋服を剥ぎ取られてしまって
手首は拘束されたまま動かない
助けを呼びたくても何度も口付けが交わされるから声を上げる事もできない
苦しくって涙が出るけれど宿難は止まってくれるどころか
下着の中に指を滑り込ませてきた
『〜っ?!』
人に触られた事もないそこに突然指を挿入されて痛みと驚きでびくりと身体が跳ねる
「キツイが‥素質があるな‥すぐに滑りが良くなったのが分かるか?」
『ひっ‥ぁっ‥』
目の前にいるのはあの虎杖くんなのに
大人っぽく上げられた前髪
表情
声
全くの別人
宿難と入れ替わってしまった虎杖くんに優しさの面影も見つけられない
「気持ちがいいのか?俺の指に纏わりついてくる‥これならすぐにいれてやれそうだ」
『ひっ‥ゃだっ‥‥おねが‥っ‥やめ‥てっ‥くださっ‥‥』
身体のナカに感じる違和感と恐怖がじわじわと熱が持ち始めるのが分かる
それと同時にくちゅ‥くちゅ‥とそこから音が聞こえてきた
「くっ‥くく‥笑いが止まらんな‥‥身体が俺を受け入れてるのが分かるか?早く欲しいと強請っている」
『ゃっ‥こわっ‥いっ‥‥いたどりく‥っ‥もどってきて‥っ‥』
「今戻ってきたら小僧は無理矢理お前を組み敷いている事に罪悪感を感じるが‥それで良いのか?」
『っ‥』
あんなにも優しい虎杖くんがこの状況をみて罪悪感を感じない訳がない
あの優しくて太陽みたいにあったかい笑顔と
安心させてくれるような優しい声
出会って数日だったけど
虎杖くんのことがとっても好きになっていた
だから
早く戻ってきて
大丈夫だよって
優しく頭を撫でて欲しかったけど
どうか今は目が覚めないでと心の中で願った
「聞き分けがいい女は嫌いじゃないぞ‥やっぱりお前は最高だな」
『っ‥』
さっきよりも楽しそうに口角を上げると宿難が立ち上がってズボンを脱ぎ捨てた
そして私の後頭部を引き寄せると
下着をずらしてみせた
『っ‥?!』
「目を逸らすな‥小僧のものでお粗末だが‥今は仕方がない‥咥えてみせろ」
初めてみる男の人のものを顔に擦り付けられる