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リクエスト 裏短編集♡

第3章 両面宿難 終わらない続き


虎杖side



いてもたってもいられなくなって死の気配のする方へ飛び込んで行った




得体の知れないものへ拳を振り下ろして
ぐったりとしていた先輩達をその中から引っ張り出した



『虎杖くんっ‥ありがとうっ‥この人達を助けてくれてっ‥』




さっき会ったばかりのとんでもなく美人で可愛い小柄の女の子が俺の顔をみてふわりと顔を綻ばせた



「無事で良かった‥」



つい先程までは手にしていなかった細くて長い刀のような物を背に
先輩達の頬を優しく撫でる姿にほっと胸を撫で下ろす



さっき会ったばっかとか関係ない



俺はこの人に恋してると思う




そんな人が無事でいてくれて本当に良かった





「危ないからそれ、早く渡せ‥」




「はいはい‥」







そんなことを考えながら気色の悪い指みたいなもんを手渡そうとすると突然伏黒に突き飛ばされる





「逃げろっ!!」




頭上から飛び散る瓦礫



もわもわと立ち込める塵があけるとさっきの気持ちわりい化け物みたいなやつに伏黒が捕まっていた



『恵くんっ!』




「伏黒っ!」





声をあげた俺達の方をみた化け物がちゃんを見つけて両手で掴み上げた




「ィ‥ィヒ‥ッ‥」





『きゃあっ!?』





「さんっ!!」




片手で華奢な身体を掴んだまま
声をあげた伏黒を校舎の外へ投げ飛ばした




「伏黒っ!ちゃん!」




固くて分厚いコンクリートの壁を突き破った勢いで投げ出されたちゃんが地面に倒れているのが見える




「っ‥さんっ‥‥」




その向こうで頭から血を流したボロボロの伏黒がふらつきながら助けに行こうとしてる




戻って先輩達を早く病院に連れていった方がいいのは分かってるけど

2人をほっとくわけにもいかなくて
どうすれば倒せるのかもわかんねーけど飛び出した





「虎杖っ‥アイツら連れて逃げろってのが分かんねーのかっ!」




「お前だってヤバいんじゃねーかっ‥それにっ‥ちゃんを助けたいんだろ!それは俺だって同じだっ!」




飛んで行ってしまったちゃんを取りに行こうと化け物が手を伸ばすから思いっきり力を込めて蹴り飛ばす
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