第2章 五条悟 大事なモノ
五条side
例の補助監督の部屋の前に到着してとりあえず動向を見守るためにドアの影に身を潜めているとすぐに部屋に連れ込まれそうになるから
ドアの間にすかさず身体を割り入れた
をみて緩み切っていた顔が僕をみて固まっていく
「きょ‥今日は出張のはずでは‥?」
「よくご存知ですね〜担当でもないのに?」
「ま‥まぁ‥それは‥」
どうせにベタベタくっついている僕がいない隙に強行突破にでようとしたんだろうけど
『担当じゃなくても、サポート出来るように調べてくださってるんですよ!きっと!いつも私の任務も把握してくれてるし‥みんなの分把握してくれるの大変ですよね‥有難うございます』
天然記念物並みに純粋なが労うような微笑みをにっこりとそいつに向ける
どう考えてもストーカーみたいなコイツにこんな可愛い顔を見せたくなくて
背中の後ろにそっと隠す
「それはお仕事熱心でいい事だ‥でも頑張りすぎは禁物ですよ?」
「っ!!」
目隠しを少しずらすと真っ直ぐに目があった視線が気まずそうに宙を彷徨う
「僕達、そろそろシャワー浴びるんで失礼しますね」
背中の後ろに隠したがぺこりと頭を下げる
そんなの首筋をみたそいつが一瞬目を見開いた
僕がつけた無数の独占欲に気がついたようで
にやりと口角を上げる
「人のものに手を出さないようにした方がいいですよ、特に‥僕みたいな人間はやめといた方が得策かと」
「は‥はいっ!!」
ビシッと背筋を伸ばすと深く一礼をして
ドアの扉をそそくさと閉めた
こんなにも下心丸出しの男に少しでも危機感を持ってくれたかと思って振り返ると少し頬をピンクに染めている
『あの‥一緒にシャワー浴びるんですか‥?』
そこ?!
照れてるの可愛いけど
アイツの事はやっぱり普通の親切な補助監督としか思っていないようでがっくりと肩を落とす
『えっ?!ご‥ごめんなさいっ‥違いますよねっ‥』
「まったく‥人の気も知らないで‥」
『わぁっ?!五条先生っ?!』
僕が一緒にシャワーを浴びるのを嫌がったかと勘違いして俯きそうになるを抱き上げる