第2章 五条悟 大事なモノ
『ん‥‥五条先生‥?』
まどろみのなか
ゆっくりと目を開くとキラキラと光る宝石みたいな綺麗な碧と目があった
「おはよう」
『おはようございますっ‥』
普段の先生は目隠しをしているし
首元まで詰まった黒い服を着ているから
何も身につけていない先生はとても新鮮で
とってもかっこよくて
ドキドキして思わず目を逸らしてしまった
「そんな可愛い顔してるともう一回犯すけど大丈夫かな?」
ふっと微笑んだ先生の大きな手が優しく頭を撫でる
『おか‥す‥?』
「まぁそれは、また時間のある時にたっぷりと‥ね?それより先に‥こんな夜遅くに生徒を呼び出す悪い補助監督に会いにいくとするか」
『えっ?補助監督さんですか‥?私何かミスを‥?』
「大丈夫大丈夫!ちょーっと牽制したらすぐに帰るよ」
『はい‥』
あまり訳が分からないまま五条先生が用意してくれたお洋服に着替えて
先生も気付けばシャツを身につけていて
2人で補助監督さん達の住む寮の方まで歩いて行った
『早く歩けなくてすみません‥っ』
「いーのいーの!これは僕のせいだしね〜」
疲れているはずなのににっこりと微笑んでくれる
連日の任務続きで疲れている先生に付き添ってもらっててそれだけでも申し訳ないのに
うまく足に力が入らなくて
それに
まだ何かが入っているような不思議な感覚で振動が伝わるたびに身体が火照ってしまう
そんな私の腰をそっと支えてくれる
ようやく補助監督さんのお部屋の前についてコンコンと軽くノックしてみる
『こんばんは‥です‥夜遅くにすみません‥書類もらいにきました‥』
補助監督さんも疲れているはずなのに
書類を渡し忘れたからとわざわざ私を探し回ってくれていたみたい
「ちゃん?!来てくれたんだ?!とりあえず部屋に入って‥って?!五条さん‥っ?!」
扉が開くとにっこりと笑った補助監督さんが私の手首を掴んで引っ張ろうとしたけど
すかさずその隙間に五条先生が割り入った
「こんな時間に随分お仕事に熱心ですね〜?わざわざ部屋に招き入れるとはよっぽど大事なお話だったんでしょうかね‥僕に言えないような」