第2章 五条悟 大事なモノ
家入さんに治療をしてもらって
思い切って五条先生のことを聞いてみようと声を掛ける
家入さんは五条先生と高校生の時から仲がいいって夜蛾学長さんが言ってたから
『あ‥のっ‥‥』
そこまで声に出して
それ以上先が出なくなる
なんて聞けばいいんだろう?
「ゆっくりでいいよ?」
優しく微笑みながら頭を撫でてくれる家入さん
『や‥やっぱりなんでもないですっ‥!ごめんなさいっ!有難うございましたっ‥!』
信頼できる優しいお姉さんのような家入さんに今から聞こうとしている事を想像してやっぱり恥ずかしくなって部屋を飛び出してしまった
ぱたぱたと歩いていると野薔薇ちゃんと廊下で会ってお部屋にいれてもらう
「五条先生ってめちゃくちゃの事好きすぎるじゃない?!あんだけ愛が重いと毎日ヤってんのよね‥?大変すぎない?!大丈夫?!」
『ヤる‥?』
「セックスのことよ!こんなに可愛い私のが他の男に手出されてんのも腹立つけど‥」
『そ‥それが‥一回しか‥‥多分‥私がダメだったから‥五条先生‥‥もう、したくないのかも‥』
「‥は?!んなわけないでしょ?!あの人死ぬほどアンタの事好きだって!!がダメなわけないでしょう?!何があったの?!」
初めてのことでいっぱいいっぱいで
心臓が飛び出しちゃいそうなほどドキドキして
初めて受け入れる先生はとっても大きくてびっくりするくらい苦しくて痛かったけど‥
とっても幸せだった
でも五条先生は苦しそうな顔をしてそこでやめてしまって
それからはギュッと抱きしめたり
キスをするだけで
あの日みたいな事はしなくなっちゃった
話し終えたところで野薔薇ちゃんが大きな溜息をつく
「はぁ‥‥五条先生もビビりね‥あんな最強のくせに」
『えっ?!ビビり‥?』
「そうよ、が好きすぎるだけ!大丈夫よ!自信持ちなさい!」
あんなに強くて優しくてかっこいい先生だから
てっきり他に好きな人が出来ちゃったとか
嫌われちゃったとか言われるかと思ったのに
予想外の言葉にぽかんとしているとお部屋のドアをコンコンとノックする音が聞こえた
「おーい!いる?」