第2章 五条悟 大事なモノ
五条side
「は‥?まだ一回しかヤってない‥?!五条‥‥本当にの事大事にしてるんだな‥まぁしてなかったら私が殺すけどね」
放課後
医務室の外で煙草をふかす硝子にとの進展を聞かれて答えたら大層驚かれた
「ウケるでしょ?この僕がこんなに恋に悩む乙女みたいだなんて」
「ウケる。昔は性欲満たす為だけに女を抱いては捨てるようなクズだったのにな」
「その話、絶対にするなよ?」
と付き合う事ができたのは半年程前の事
両親を呪霊に殺されて身寄りのなくなったは悠二のじいちゃんに保護されて
2人とも仲良く3人で暮らしていたそうだ
そして悠二が宿難の指を取り込んだ時
同じく今まで普通の高校生として生きてきたも反転術式を使えることがわかった
怯えるように背中に隠れていたその姿を見た時あまりの美しさに驚いた
2人を保護して高専へ連れてきてからは
あっという間に好きになって
僕のゴリ押しで付き合えて
キスして
初めて身体を重ねたわけだけど
小さくて華奢なは僕が強く抱いたら儚く壊れてしまいそうだった
体格差の大きい僕を受け入れるのは多分苦痛が大きいはずで
ようやく手に入れたのに
嫌われたくないし
最後まで挿れるのも怖くて
その日から手を出していない
柔らかく笑う天使みたいに可愛い顔
誰にでも分け隔てなく
驚く程優しくて
初めてのことばかりの呪術の世界にも
何もかもに一生懸命で
頑張り屋で
気が利いて
それなのに
抜けてるところが可愛くて
こんな僕を大切にしてくれて
命に変えても守りたい存在が出来てしまった
失うのが耐えられない
こんなにも重い愛を学生にぶつけることも出来ないから心の奥底へと沈めている
じっと見つめる先には恵や悠二、野薔薇と楽しそうに談笑しながら寮へ向かうの姿
本当は今すぐにでも抱き潰したい
めちゃくちゃにして
僕の元から逃げられないように囲ってしまいたい
「まぁ‥せいぜい頑張りなよ」
そんな僕をみて硝子が苦笑して立ち上がった