第6章 乙骨憂太 君の全てに嫉妬する
キツく抱きしめられた身体
乙骨くんが私のナカに入って
キスをしたまま腰が激しく打ち付けられる
入っているだけで気持ちがいいのに
そんなに動かれたら
一番奥の切ないところを何度も掻き乱されるようで
身体があまりの気持ち良さにぞくぞくと震えてしまう
このままだとおかしくなっちゃいそうっ‥
「大丈夫‥何も怖くないよ‥ちゃんは僕にそのまま愛されててくれればいいから」
ね?と微笑む熱を帯びた優しい瞳
優しい声
それでも腰の律動は速さと勢いを増して快楽はどんどんと強くなっていく
『っ‥‥乙骨‥くんっ‥‥』
「憂太がいいな‥」
右手で前髪を掻き上げて
額に光る汗を腕で拭いながらふっと微笑む
いつもの少し自信のなさそうな乙骨くんじゃなくて
大人の男の人も負けちゃいそうなくらい大人っぽくてかっこいい
『ゆ‥‥憂太っ‥‥』
「なぁに?ちゃん?」
柔らかな声色
腰の動きは激しいのに
私の頭を撫でる手つきはひどく優しい
いろんなギャップにやられてしまいそう
『‥‥好きっ‥‥‥だい‥‥す‥きっ‥‥』
重なり合う肌
熱く火照る身体
ぐちゃぐちゃで
気持ちが良くて
お互いの体温で溶けちゃいそう
いっそこのまま
乙骨くんとなら溶けて混ざり合っても良い
背中に回していた手を首に回して顔を引き寄せると
自分から唇を重ね合わせる
「っ‥!」
一瞬目を見開いたあと
また激しいキスが繰り返される
貪るように絡められる舌
熱を帯びた眼差し
奥深くまで繋がりあった身体
時折耳元で私の名前を呼ぶ声
溢れるような愛を感じて溺れてしまいそう
むしろ溺れてしまいたい
『っ‥‥ゆう‥た‥っ‥‥ずっと‥‥いっ‥しょ‥にいてっ‥ねっ‥‥』
繰り返される快楽に半ば意識を失いそうになりながらも
絡めあった手をギュッと握る
「それは僕の台詞‥‥一生‥一緒だよ‥」
そう言うと左手の薬指に軽くキスをして
ふわっと微笑んだ
「何があっても離さない」
その言葉の記憶を最後に
私は意識を手放した