第6章 乙骨憂太 君の全てに嫉妬する
『んっ‥んんっ‥?!』
急に息が出来なくなって
沈んだ意識の底から目覚めるともうそこはお店の中じゃなかった
ホテル‥の中?
視界には見慣れない天井と白いシャツを着たままの乙骨くん
ぢゅるっ‥
ぢゅっ‥
今までの乙骨くんとは別人かと思うほど激しく深いキス
口内いっぱいに舌が入ってきて
息をするまもなくて溺れてしまいそうだった
『んっ!!んぅっ‥!』
だんだんと息苦しくなって涙がじんわりと浮かんでくると
ようやく唇が離れていった
『はぁっ‥‥乙骨くん‥?おみせ‥は?』
静かな部屋の中
隣にはキャリーケース
間違いなくホテルの部屋だということは分かったけど
わたしもドレスを着たままだし
乙骨くんのスーツのジャケットとネクタイが脱ぎ捨てられていた
「なんで五条先生とキスしてたの?」
『っ‥んぅっ‥‥』
口付けが唇から
耳
首筋
鎖骨へと次々と落とされていって
どんどんと力が強くなっていく
「それにさっき‥七海さんに抱きしめられて顔赤くしてた‥」
『ゃっ‥乙骨くん‥っ‥』
「ちゃんは七海さんみたいな余裕のある大人が好きなの?」
『ちがっ‥‥んっ‥!』
ドレスを着たままだから
露出の多い肌に次々と噛み付くようにキスをして
胸元のジップをゆっくりと下す
「お酒の香り‥誰に飲まされたの?体触られたりした?」
『おさけ‥はっ‥‥』
「ちゃんは僕だけのものなのに‥この身体に触れるなんて許せない‥」
『それ以上おろしたらみえちゃうっ‥』
「こんな格好を他の人に見られたのも許せない‥」
『〜っ!!』
ぢゅうっと吸い上げられるように胸の谷間に吸い付くと
そこがじんじんと痛くて熱くなる
「肌‥白くて本当に綺麗だね‥‥痕がよく目立つ‥ここも柔らかくて可愛い‥‥他の人に取られないように僕のものだって証‥たくさんつけてあげなきゃ」