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リクエスト 裏短編集♡

第6章 乙骨憂太 君の全てに嫉妬する


乙骨side




「そうだそうだ〜そんなに可愛い子独り占めとかずるすぎる〜俺もその子とヤりてぇ〜」




しつこい男達を無視して歩く




たかが数メートルのタクシーまでの距離



場所が場所なのも勿論あるだろうが
ちゃんは寝てても男を惹きつける




今回の任務
バディが僕で本当に良かった






「てかなんでスーツで隠してんの?巨乳じゃんこの子‥」




ちゃんにかけていた上着に手を伸ばした男の手首を乱暴に掴む




「っ?!力つよっ‥‥さっきまであんなに弱っちそうだったくせに‥っ」




「ちゃんに触れるな‥」




「っ?!は‥離せよっ‥‥お前らも行くぞっ‥」





パッと手首を離すと集まっていた男たちがばらばらと散っていった





ようやくタクシーに乗り込んで
ホテルまで送ってもらう




部屋に着くまでの間にも何人もの男達がちゃんを見てちらちらと振り返っていた





「はぁ‥‥やっとついた‥‥」





時計の針は深夜の2時を超えて
疲れが一気にドッと溢れ出す



ちゃんの身体をベッドに優しく寝かせて



着慣れないスーツのネクタイを乱雑に緩めた




どくどくとうるさい鼓動




今まで積み重なってきた小さなものから



今日一気に膨れ上がったおおきなもの




嫉妬という重たい呪いのような感情が溢れて壊れそうだった




きっと溢れたら止まれない



壊れたら壊してしまいそうだ




ちゃんの事を思えば思うほど息苦しくなって


不安になって




愛されてるって実感したくなる





耳鳴りがするほど跳ね上がる鼓動の音






もうだめだ







もう我慢できない





無茶苦茶にして
僕だけのものだって嫌というほど



何回でも思い知らせて



思い知りたい





純愛なんて生ぬるい言葉じゃ片付けられないほどの重たい愛





この小さな身体に全て注ぎ込んでしまっても許されるだろうか?




どうせ許されなくても僕はもうちゃんを手放すつもりはさらさらない





スーツの上着を脱ぎ捨ててベッドへ腰掛けると
そのまま無防備に眠るちゃんにキスをした

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