第6章 乙骨憂太 君の全てに嫉妬する
五条side
「お客様困りますっ‥そちらのVIPルームは現在他のお客様がご使用になられていて‥」
ずかずかと大股でVIPルームへ向かうと慌てたボーイ達が僕を止めようとついてくる
「じゃあ一番高いVIPルーム用意して、一番高いシャンパン全部持ってきて‥いくらでも払うから」
「お客様っ‥」
と憂太がキャバクラへ潜入捜査へ行っていると聞いたのが数時間前
任務を抜けて2人がいる店へやってくるとはすでにターゲットとVIPルームに2人きりだという
てっきり憂太がついているもんだと思ってたら
休憩してるとか言うし
そんなの乗り込む以外の選択肢ないでしょ
つーか健全な若人をキャバ嬢になりすませて潜入させるとか上もどんだけ腐ってんだよ
ただ単にキャバ嬢してるが見たかっただけじゃね?
イライラしながら扉を勢いよく開くと困ったようにターゲットの男に抱き寄せられるの姿があった
憂太の名前をよんだあとすぐに
僕に気付いて目を見開く
『五条先生っ?!』
「あっれー?おかしいなぁ‥お触り禁止ですよね?この子嫌がってるように見えるんですけど〜?」
そいつの腕の中からを引っ張り出すとボーイ達もようやくその状況に気付いたようだ
「あの‥お客様‥」
「この子指名で、お金ならいくらでも出す」
「はっ‥はいっ‥!」
さっきまでいた部屋よりもさらに豪華な部屋に案内されると
スポーツカーなんか軽く買えちゃうくらいの
アタッシュケースに入れられた高価なシャンパンが運び込まれる
「さんの素敵なお客様から!シャンパンのアタッシュケース頂きました!」
豪快に栓を開けてもらって
飲めない酒をグラスに注いでもらう
『五条先生お酒飲めませんよね‥?』
心配そうにこそっと聞いてくるの顔もとっくに出来上がってる程真っ赤に染まっていた
目もとろんとして熱っぽいし
「こんなえっちな格好して‥こんなエロい顔で他の男と話してたの?悪い生徒だね〜」
他のボーイ達に聞こえないように耳元でこそっと話すと身体がぴくりと反応する