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リクエスト 裏短編集♡

第6章 乙骨憂太 君の全てに嫉妬する


乙骨side



目的地の駅に着いて
タクシーに乗って今日泊まるホテルへ向かう



結局新幹線の中はドキドキしてあんまり何も覚えていなかった



『綺麗なホテルだね!2人でお泊まり楽しみだなぁ』




キャバクラが一体どういうところなのか理解していないちゃんが無邪気にはしゃいでいる




この後すぐに任務へ向かわないといけないけど
僕たちは成人している事になっているから
さすがに制服で行くのはまずいので



一旦ホテルへ荷物を置いて服を着替えてから向かう事になっていた



自分の荷物を広げながらちらりと横を見る




キャリーケースを開いて丁寧に制服をハンガーにかけて
家入さんに用意してもらっていた少し大人っぽい服装に着替えている



本来であれば男女別で部屋を取るらしいけど
今回は週末ということもあってどこも満室で一部屋しか確保できなかったみたい



『お待たせしてごめんねっ‥じゃあ行こっか!』




スーツに着替えて椅子に座って待っていると
可愛いワンピースに着替えたちゃんがぺこりと頭を下げる



「可愛いね」




本音がさらりと口から溢れ落ちた




『乙骨くんも‥スーツとってもよく似合ってる‥かっこいい』




僕を見てほんのりと頬を染めるから
思わず後ろのベッドへ押し倒してしまいそうになった




この後の任務なんてなかったら




そんな事を思いながら重い足取りで指定された店へ向かう




煌びやかな夜の街




すれ違いざまにみんなちゃんを振り返る




声を掛けてこようとする人達を牽制しながら歩いていると気付けば店の前まで来てしまっていた




高級そうなエレベーターに乗り
降り立った場所は目が眩みそうな程豪華で少し目眩がした





「あーきたきた!今日のヘルプに入ってくれる子達だよね?助かるわ〜ってか‥君‥どこかの店のナンバーワン?こんな可愛い子いたっけ?」




オーナーさんらしき人がちゃんを舐め回すように上から下までじっくりとみる



『初めまして!一生懸命頑張りますので!宜しくお願いしますっ!』




そんな視線に気がつく事もなく深く頭を下げる





「えーなにいい子すぎ!今日だけじゃなくてうちの店に欲しい〜」
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