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リクエスト 裏短編集♡

第6章 乙骨憂太 君の全てに嫉妬する


五条side



「どれどれ‥憂太はうまくやれてるかな?」



任務の合間
こっそりと運動場をのぞく





真希と棘


その少し離れたところに意図的に距離を置いたかのような
憂太との姿




『わぁっ?!五条せんせいっ!?』





向き合う2人から漂うなんだか甘い空気を感じ取って
それをさりげなく壊そうと
の背後に立ってジャージを軽く引っ張ると体勢を崩すから

どさくさに紛れてその肩に優しく手を回す




「お疲れサマンサ!僕の可愛いは特訓励んでるかな?」



『特訓っ‥まだまだですけど頑張ってます!』




「えらいえらい‥可愛いさは120点満点」




僕の下心に気付かずに健気に見上げてくる頭を優しく撫でる





「あーあ‥時間切れだな」




後ろから長い棒を持った真希と少し不服そうに棘が歩いてくる




「ご‥ごめんっ‥」




真希に小さく謝る憂太



やっぱり予想は的中していたようだ




傍から見たら
いい歳した大人が学生の恋を邪魔するなって思うかもしれないけど

そこは申し訳ないが僕だって本気だ



不安な芽は早いうちに摘んでおきたい








「それにしても‥憂太もやっぱり惚れたか」





「‥‥五条さん私の話聞いてました?」




偵察を終えて七海との合同ミーティング
眼鏡の奥の瞳がめんどくさそうに細められる





「バッチリ!今日の夜ご飯何にするかって話でしょ?」




「違います」




「七海ったら、そっけないんだから〜」




「どうせまたさんの事でしょう」




「当たり!さっすが〜いい歳した大人は鋭いねぇ」



「言っておきますがあなたの方が私より歳上ですからね」




「あんなに甘い空気感だしちゃってさ〜‥嫌な予感、当たんないといいけど」




まぁあの鈍感なの事だから大丈夫だろってどこか呑気に構えてたのに



その考えは数日後
見事に打ち砕かれる事になる







「はぁっ?!!憂太とが?!付き合った?!」




「シーっ‥!!声が大きいっ!!」



「なんで歌姫が知ってて僕が知らないんだよ」



「そりゃあんたがそんなんだからでしょ!」




寝耳に水とはこの事だ
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