第4章 第二章「怪盗ヴァルツァー」
「で、相談と言うのは」
「それが今日僕らのとこのギルドリーダー。名前はツグミ。が魔法少年ギルドの人たちが怪盗たちを取り逃がした事を知って」
「魔法少年ギルドをつぶすとか、魔法少年自体をなくすとか言ってました」
出たよ。リーダーさん。ツグミって言う名前だったんだね。少しデータベースで調べてみたけど魔法ランクは青。なんだかんだ言っても優秀な人のようです。結構難事件を解決してます。
「止めることはできなかったの?」
「うん。つい昨日なんとかして香乃との喧嘩を終わらせたんだけどツグミは納得行ってないらしくて」
「それで機嫌がものすごく悪いんだよね」
タイミング悪いなー。
と言うか、喧嘩終わったんだね。よかった。
「ふむ。それは困るな。父母院魔法少年の方は何か言ってたか?」
「昨日の怪盗の事に対しては皆動揺していたよ。でも特に問題とかは」
「そうか。ではどうにかして止めさせないとな。解決するには……」
武久君が黙って考え始める。
「そうだ」
「どうしたのメルじょう?」
「魔法少女は魔法少年のミスが原因で役立たずだしやめちゃえって思ったんだよね」
「まぁ、うん」
「じゃあ実力で勝負すればいいんだよ」
「と言うと?」