第4章 第二章「怪盗ヴァルツァー」
「武久君、確かあんまり使われてないけど実力を試すために作った魔法少年少女用の対戦フィールドがあったよね」
「ああ、たしか」
「それを使えば良いんじゃないかな。お互いの実力を見れるからうまくやれば良いんじゃ?」
「でもどちらかが実力が劣っていたら意味無いじゃないの」
「大丈夫。僕は日本の魔法少年少女の管理を任されてるんだ。どちらのギルドも大差ないよ」
デスクワーク最強説ですよこれ。
実際毎年の調査結果は暗記してるので魔法少年少女に大差がない事なんて僕が一番知ってます。
「じゃあやってみるか」
「……ツグミが乗るかなその誘い」
「あー」
考えてませんでしたツグミの事。魔法少年の皆さん意気込んでやるでしょうがツグミはのらなそうです。
「何かツグミが乗りそうなことは?」
グレヘル兄妹に聞いてみる。一番この中でツグミの事を知ってるのはグレヘル兄妹だしね。
「「……脅してみるとか?」」
「駄目だよッ!」
「そうすれば……」
「武久くーん? なんで拳銃なんて出してるのかなぁッ!?」
あわわわ! 武久君本気にしちゃってるよ。グレヘル兄妹も焦ってる。でも、本気で言っちゃったんだろうな。