第3章 私達は
自分達の側に置き、を隔離している様にも見える。
しかし、それもまたおかしかった。
悟や傑が居ない時はは高専に封印される。
あの不自由な部屋で。
あの2人がそんな環境にが置かれても何も言わない。
そう、あれだけ嫌っている上層部の決定に、悟と傑はことに関しては忠実に従っている。
それが憂太には理解出来なかった。
「……今日の妲己の機嫌は?」
憂太は窓の外を見ているに声を掛けた。
「憂太くんに会えて悦んでるみたい。リカちゃんは……すこぶる悪そうだね……。」
憂太はリカを刀の中から出してないが、それでも彼女の機嫌の悪さは伝わってきた。
さすが特級過呪怨霊だ。
「…私、リカちゃんに嫌われてるからね…。」
の言葉に憂太は苦笑いする。
嫌われている理由は勿論。
妲妃が憂太を虎視眈々と狙っているからだ。