第3章 私達は

憂太はと違って今では拘束される事もない。


その大きな理由は、折本里香を抑えられると判断されているからだ。



「…どうやったら特級呪霊を抑えられるの？」

現場に向かう車の中で、は疑問に思っていた事を聞いた。



「僕の場合は、五条先生が随分と指導してくれたから…。
さんは五条先生に教わって無いの？」
「……………。」


憂太の言葉には目を伏せた。



「…悟は、呪霊の祓い方は教えてくれたけど、妲妃を取り込む事は教えてくれなかった。」

の言葉に憂太は違和感を覚えた。



その違和感は結構前から悟と傑にたいして感じていたものだった。



憂太から見て、彼らはだけを大切にしている。
それは見ていて分かっるが、だからこそおかしく感じる所があった。



憂太にたいして秘匿死刑が執行されない様に育ててくれた悟や傑。
なのに同じく死刑宣告をされたにたいしては、何もしていない。