第2章 僕らの愛は
誰かに、自分を分かって貰いたいなどと考えた事が無いからだ。
だから、自分の考えを言う事が無いのだ。
そんなが珍しい…。
「………………。」
悟の言葉には少し考えている様に黙った。
中々声が出ないに、悟は少し抱いている力を強めた。
「……傑は私が言ったら、いつもその通りにしてくれるから。」
ポツリと言ったに、悟の目は目を伏せた。
目隠しをしている為、からは悟の表情は見えない。
その瞬間が来た時に、迷いそうな傑に初めから教えてあげたかった。
別にもう、死ぬ事は怖くないと。
「……僕は?」
「悟は別に躊躇しないでしょ。」
「ひどいな、僕をなんだと思ってるの?」
悟は体を起こしての上に跨った。
目隠しを取ってを見下ろした。
綺麗なガラス玉の様な目と見つめ合う。
「………………。」
2人共、それ以上は何も言わなかった。
ゆっくりと悟の顔が近付いてくる。