第2章 僕らの愛は
の中が柔らかくなるまで傑はの甘い声を聞きながら出てくる愛液を舐め上げる。
そして自分の余裕が無くなった頃にようやく体を起こした。
「。」
ベットに横たわって、何度か指と舌でイった体を休めていた。
顔を紅潮させて名前を呼ばれて傑を見上げたに、傑は目を細めた。
「この10年間、一瞬一瞬が愛だったよ。」
少なくとも傑にとってはー。
笑顔でなくても、自分に関心を持たれなくても。
が側に居る時間の全てが愛おしかった。
傑はを抱き締めると自身のモノを中に収めてきた。
の体に収めるには大きさ過ぎるモノが入ってくると、の顔は一瞬歪んだ。
痛みでは無い感覚に目を瞑ると、は傑の言葉を考えた。
愛なんて知らないとは言わない。
本を読めば分かるし、それこそ悟と傑がずっとその愛を向けてくれている。
だけど、自分じゃ沸き起こらないその感情は、いつまでも他人事だった。