第2章 僕らの愛は
「、少し外に行く?」
篭ってばかりだから、の気分も落ちてしまうのでは無いか。
そんな思いで傑はを誘ってみた。
「……………。」
は傑の顔をじっと見た。
優しい言葉を掛けるが、は傑と悟から離れられない。
高専の目が無い場所に1人で出かけた事も無い。
妲妃に呪力を渡す時は必ず傑か悟が居る。
完全憑依を彼らの前以外でやった場合は、即座に死刑が執行される。
「……後で行こうかな…。」
はそう言って目を細めると、傑に腕を伸ばした。
傑はの腕を取るとすぐにに覆い被さる。
久しぶりに触れる事を許されたに何度もキスをした。
本当に気が済むまで何度もキスをするので、いつも最後はに嫌がられる。
だけど今日のキスをは止めなかった。
それどころか傑の首に自分から腕を巻き付ける。