第2章 僕らの愛は
その結果があの惨状なのだから。
もし、警察に捕まっていたら、すぐ死刑だっただろうか。
死にたく無かったから、もっと被害者が出ていたかもしれない。
少なくとも世間では、大惨事のあった事件の生き残りとなっていた為、そもそも加害者になっていないだろう。
「…… はあの時はまだ、13歳だった。」
「……………。」
思い出話を語る様に、傑はポツリと言った。
そしてその時のの環境は今とまるで違っていた。
「……怖いよねぇ、13歳に手を出す大人って……。」
「あの時は私達もまだ学生だったし、手を出したのは13歳の時じゃ無い!!」
焦った様にに弁解をする傑をは流し目で見た。
「傑……私はもう何も知らない13歳の時とは違うし、善悪の区別位もうつくんだよ。」
感情を表さないの無表情な顔を見て、傑はの横に腰掛けた。
「善悪の区別が出来る位に、私達に愛され続けたの望みが死刑なんて悲しいな。」