第1章 毒女は転生する
妲妃は特級過呪怨霊らしく、知識も意識も持っている。
との『縛り』がある限り、妲妃は誰も殺せない。
「……座って…。」
は背の高い七海をベットに座らせた。
妲妃の呪力がと混じって、言われたまま七海はベットに座る。
その七海の膝の上にが跨った。
すぐにの顔が近付いて来て、は七海にキスをする。
妲妃の呪力の摂取は口内で行われるのだった。
呪力が妲妃に吸われているのが分かった。
その感触は魂をちょっとづつむしり取られている様で気分が良いモノでは無かった。
それでも自分を貪る様にキスを繰り返しの表情に、七海は顔を顰めた。
その姿は妖艶で。
中国史で読む妲妃とも、日本史で読む妲妃とも思える。
全て男が自分の手の中にあると分かっている。
そんな女からのキスだった。
「…っぅっ…。」
興が乗ってきた妲妃は七海の口内に舌を入れてくる。