第1章 毒女は転生する
先に言ってしまうと、こんな乱れた生活をしているのは妲妃のせいではない。
この生活は、悟と傑のただのわがままだ。
を分け与える事が出来ない彼らが望んだ事で。
秘匿死刑が決まっているは、彼らの保護下でしか生きられない。
それを分かっていて、を縛り付けているのも、またこの2人だ。
「悟と傑は、もっと私に罪悪感を待った方がいいと思うの。」
「「……はい……。」」
一回情欲を解消してしまえば、比較的に2人はまともだ。
2人を正座させて仁王立ちしているに、2人は素直に首をたれる。
しかし、反省も長くは続かなく、毎日の取り合いだ。
確かにこの2人のおかげで繋いでいる命だとしても、褒められる事では無い。
は深くため息を吐くと、2人を残して寝室から出て行った。
「……見たかい悟…。」
「……悔しいけど良かった…。」
に置きざりにされた2人が話しているのは、傑のシャツから見えるの太ももに関してだ。
全く反省はしていない。