第6章 恋い蛍✿
それでも傑は口の動きを止めず、それどころか更に激しく責め立てるように舌先で突起を転がし続ける。
「あぅ……だめ、ぇ……」
強すぎる快楽に視界がチカチカとして、のたうちまわりたい程に苦しい。
私は傑の頭を抱え込むと、黒髪をくしゃりと掴んだ。
「すぐる、す、ぐ……っ、も……私……」
私が息も絶え絶えになりながら懇願すると、ようやく熱が離れていった。
涙で滲む視界で、淡紅色のそれが次に舐めていたのは、彼自身の指だった。
一息ついて、体内に侵入してくる感触に、お腹が緊張する。指を一本挿入されて、具合を確かめるように動く。
浅いところを指の腹で擦られて、私の口からは嬌声が上がってしまう。
「あぅ……ん、あぁっ」
「ここ、好きだった気がするな」
傑がそう言いながら、指を折り曲げてぐっと押し込むと、お腹の奥からじんわりとした快感が広がっていった。
私は無意識のうちに腰を揺らしながら、甘い声を上げ続けた。
「あ……っ、ん……」
指が二本に増やされて、中を広げるように動かされると、くちゅり、くちゅりと水音が響いた。
「あ、あっ……ん」
もっと奥に欲しい。お腹の一番奥が疼いて、物足りなさを訴えている。
うわ言のように彼の名前を呼んで手を伸ばすと、胎内から指が抜かれた。
その刺激さえ、気持ち良い。傑は私の耳元に唇を寄せると、名前を呼んでくれる。
「ゆめ……」
その低く掠れた声だけで、子宮の奥が甘く痺れたような気がした。
「浴衣、皺になってしまうから脱がすよ」
彼はそう言いながら、もはや帯の役目を果たしていない布を取り去り、私の浴衣を肩からそっと脱がせて、ベッドの下に落とす。
肌着の襦袢の紐をゆっくりと解いて、前をはだけさせる。
汗で蒸れて気持ちが悪いブラを自分で外して、開放感に浸ったのも束の間、傑が私の胸に手を這わせてくる。
「んっ……」
包み込むように優しく胸を揉みしだかれて、先端を掠めるように触れられると、自然と吐息が漏れてしまう。
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