第6章 恋い蛍✿

卑猥な光景だった。

この世で一番いけないことをしているようで、顔から火が出そうなほどに恥ずかしかった。

彼の鼻や唇が敏感な部分を掠める度に、甘くて淫らな快感に身体が震えてしまうのが抑えきれない。

ぴちゃぴちゃという音、そして彼の吐息を感じて、頭がおかしくなりそうだ。

彼は溢れ出した蜜をじゅっと吸い上げた後、ひくつく入口へ舌を這わせる。

ピリッと全身に痺れが広がっていき、か細い声が勝手に漏れ出てしまった。

「あ、あっ……そこ……」

感じる箇所を熱い舌でなぞられて、私はシーツを握り締めながら身悶える。

「あぅ……んっ、ん…ぁ…っ」

指で軽く割れ目を広げたまま、傑が肉芽に吸い付いて、私は大きく身体をしならせた。

「あぁ……っ、ンッ、だめぇ……」

軽く吸い付かれたかと思うと、舌先で優しく転がされて、その度に頭が真っ白になって、腰が震えてしまうのを止められない。

肉のヒダを口唇で甘噛みされて、悪戯な舌先が割れ目をなぞる度に、中から蜜が溢れ出してトロトロとお尻の方まで伝っていく。

「すぐる……っ、も、だめ……」

私は傑の髪を弱々しく掴むと、必死に訴えた。

すると彼は顔を上げてくれたが、舌先で突起を軽く弾いた後、ゆっくりと口を離してしまった。

「んっ……あ、ぅ……っ」
「どうして欲しいか、言ってごらん」

傑はそう言いながら、私の汗ばんだ太腿を撫でた。

私は思わず熱い息を漏らすと、小さく口を開いた。

「きもち、い……から、もっ……と」

そう口走ると、傑が微かに口角を上げたような気がした。そして彼は再び顔を埋めると、割れ目に舌を這わせた。

先程よりも強い刺激に身体が大きく跳ね上がるのを抑えられないでいると、彼は私の腰を両手で掴んで、じゅるりと音を立てて吸い上げた。

「ん、あぁ……っ」

私は大きく背中を反らせると、足をピンと伸ばして絶頂を迎えてしまった。



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