第6章 恋い蛍✿
「……すぐる……す、ぐる……」
私が名前を呼ぶと、足の付け根を撫でていた彼の手が、再び下着越しの割れ目に触れてきた。
それだけでお腹の奥が甘く痺れて、中がぐずぐずと泣いて、蜜を漏らしていくのが分かった。
「あ、あぁ、あ……」
優しく指先でくすぐられて、下着越しに突起を摘まれたまま擦られ、さっきよりも強い刺激に、腿がびくん、と大きく震えた。
今までとは比べ物にならない程の快感が全身を駆け抜けて、私は大きく身体を震わせた。
頭が真っ白になって何も考えられなくなる程の感覚。その余韻に浸りながら、私は息を整える。
「まだ下着の上から触れただけだよ」
傑が笑いながらそう言うのを聞いて、私は羞恥に顔が熱くなるのを感じた。
私の反応を見て楽しんでいる彼に抗議をしようと口を開いたところで、彼の指が再び秘所へと伸びた。
「っ、あ……っ、ふぁ……」
下着の布地が肌に擦れる感覚さえも気持ち良くて、口からは信じられない程に甘い声が漏れた。
傑は私の反応を楽しむように、緩慢な動きで下着の上からすりすりと指先で触れて、時々思い出したように、敏感な突起近くを撫で上げる。
その度に訪れる快感に腰が揺れてしまうのを止められない。内側から燻るように広がる快感には逆らえなかった。
私は手を伸ばすと、傑に体を預けて縋り付いたまま、感じるところへ誘導するように動いていた。
「ん……あ、あぁっ、ぁ……」
「可愛いね。自分で腰を振ってるの気付いてるかい?下着の上からなのに、こんなに濡らして……」
彼の指の動きは止まらず、興奮で硬くなった突起をコリコリと小刻みに刺激されたまま、時折強く押し込まれる。
その度に腰を反らしてしまうのを止められないでいると、彼がゆっくりと口を開いた。
「このままイッてしまおうか」
「やだっ、や、だ……んンッ……ん」
私が肩で息をしながら必死に首を横に振っても、その時は訪れてしまう。
快感が限界まで張り詰める。
傑が下着越しにかりっと爪で突起を引っ掻いた瞬間、私は彼の服に顔を埋めたまま、絶頂へと昇りつめた。
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