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【呪術廻戦】薄夜の蜉蝣【R18】

第6章 恋い蛍✿


段々と体の奥に熱が溜まってきて、その昂ぶりが全身に広がってゆくようだった。

我慢しようとすればするほど、お腹の奥がむずむずとする。

「ゆめ?」

私の異変に気付いたお兄ちゃんが、心配そうに覗き込んでくる。

私は首を横に振って否定するけれど、体の熱は上がって、気が付けばお兄ちゃんにぴったりとくっつくようにして体を密着させていた。

傑お兄ちゃんの手が、落ち着かせるように私の背中をさする。それと同時にもう片方の手で腰をゆるゆると撫でられて、体がぴくんと跳ね上がった。

「んっ、あぁ……お兄ちゃん……っ」

自分でも驚くほど甘い声が漏れて、私は咄嗟に口を手で覆うが、止めることが出来ない。

傑お兄ちゃんは手を休めず、触れるか触れないかの動きで背中や腰を撫でられる。

その度にお腹の奥が小さく騒めくのを感じて、思わず目を瞑るけれど、這い回る手の動きに呼応するように、熱は増して全身が発熱していくようだった。

「……っ、う……あ、ぁ……」

腰の辺りが甘く疼いて、下腹部に熱が溜まっていく。

お兄ちゃんに触れられると気持ち良くて、でも何か物足りなくてもどかしい気持ちになる。

私は自分の口から漏れる甘ったるい声を必死に手で押さえた。

「もっと触って欲しい?」

耳元で囁かれて、その吐息にすら身体が反応してしまい、私は身体を小さく震わせた。

つぅっ、と布越しにお尻のラインを指先でなぞられて、「あぅっ」と間抜けな声が出た。

「浴衣の裾を自分でまくってごらん」

傑お兄ちゃんは優しく私の前髪を梳きながら、諭すような声音で言う。

私は一瞬躊躇いながらも、緊張で震える手で浴衣の裾をお腹近くまで持ち上げ、控えめに左右に開いた。



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