第4章 決意の告白
「何だって、か。君は本当に私に甘いね」
「お兄ちゃんがストイックすぎるの」
私が頬を膨らませると、傑お兄ちゃんに指でくすぐられる。
視線が合った瞳の奥に燻る熱情に気付いた時には、既に唇を奪われていた。
触れた箇所が熱を帯びていく。
舌先が滑り込み、深い口付けへと変わる。
彼から与えられる刺激はいつだって甘ったるくて、頭の中までとろとろに溶けてしまいそうになる。
このまま、ずっと繋がっていたいと思えるほど。
「んっ……ふぅ……っ……」
舌先が歯列の裏をなぞって、ぞわりと肌が粟立つ。
「んっ……ン……すぐ……お兄ちゃ……っ……」
「……はっ……ゆめ……っ」
キスをしながら、傑お兄ちゃんの手が私の身体をまさぐる。
酸素を求めて、口を開くと、さらに深く貪られて、頭の芯まで痺れるような快感に、思わず目尻に涙が滲む。
ようやく解放された頃には、熱に浮かされたようになっていた。
お腹の下の方がじんじんとして熱い。身体中が火照って、思考が鈍る。
「っ、あの……お兄ちゃん、朝早くからは……ちょっと……」
身体は素直に反応しているが、さすがに時間が早い。
傑お兄ちゃんの腕の中で身じろぎながら、抗議の声を上げると、首筋にちゅっと口付けられた。
「ゆめに甘えてもいいんだろう?」
そう耳元で囁かれてしまえば、白旗を上げて全面降伏するしかない。
お兄ちゃんの体温と匂いに包まれると、どんな抵抗も無意味になってしまう。
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