第3章 相互依存✿ (傑ルートへ)
「いつも私の後ろに隠れていた子が、こうなるとはね」
そう言いながら、頭を撫でてくれる。
私はまた子供扱いされていることに不服を感じたものの、この大きな手に触れられるのは嫌いじゃないので、大人しくされるがままにしていた。
傑お兄ちゃんは私の手を引いてベッドに連れていってくれる。
「ふふっ、私を誘っている顔をしてる」
耳元で囁かれ、私が否定しようとすると、傑お兄ちゃんはクスクスと笑い、ベッドの端に腰掛けた。
私は言われるまま、彼の膝の上に向かい合わせに跨るようにして座る。
恥ずかしくて俯くと、嫌でも目に飛び込んでくる傑お兄ちゃんの下半身。そこはすでに反応を示していて、
「お兄ちゃんだって……人のこと言えないでしょ」
私は照れ隠しも含めて、からかうような口調で言いながら、人差し指で円を描くように膨らみをなぞる。
すると傑お兄ちゃんは余裕あり気に口角を上げた。
「そうだね、ゆめのせいかな」
おもむろに私の手を握り、硬くなった昂りに押し付けて触らせてくる。布越しにもわかるほど、そこは張り詰めていて、なんだか苦しそうだ。
これが後から中に挿れられてしまう期待で、お腹が疼いた。欲に火がついてしまった今、もう自分でも止められない。
「ね、今日は私からお兄ちゃんにしてもいい?」
私が尋ねると、お兄ちゃんは一瞬驚いた様子で固まったあと、 頷いて微笑んでくれた。
涼し気な切れ長の目が優しく細められる。その笑顔を見るだけで、この人を独り占めできている実感がする。
傑お兄ちゃんの膝の上から降りて、床にぺたりと座り込む。そして、ベルトに手を掛けてカチャリと外すと、下着の中からそれを取り出した。
既に大きくなっているものを見て、ごくりと喉が鳴る。
「はぁ……」
熱い吐息を漏らしながら、先端にそっと唇を寄せると、ぴくりと震えたのがわかった。
傑お兄ちゃんの息を飲んだ気配が伝わってくる。私はそのまま舌先で舐め上げた。
「……っ、う」
傑お兄ちゃんの口から微かに声が漏れる。
その反応が嬉しくて、私はさらに大胆になった。
竿の部分を握って上下に動かしながら、先端を口に含んで、汁が溢れてくるくぼみを舌で優しく刺激する。唾液を絡めるようにして全体的に丁寧にしゃぶっていく。
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