第3章 相互依存✿ (傑ルートへ)
裏筋に沿って舌先を動かすと、腔内で硬さが増した。
いつも呪術師の模範のように、優等生でいる傑お兄ちゃんのものをこんな風にしていると思うと、ますます興奮してくる。
出来る限り奥まで入れようとすると、喉に当たって苦しい。でも、その苦しさが逆に快感に変わる。
「……ゆめ……っ」
名前を呼ばれたので、視線を上げる。
傑お兄ちゃんは眉根を寄せていた。
顎が少し疲れたので、一度口を離す。
張った先端から溢れ出した蜜が糸を引き、私の唇を濡らして落ちるのが、とてもいやらしい光景だった。
「気持ち良い?もっとして欲しい?」
そう言って笑うと、傑お兄ちゃんは少し躊躇ってから、「ああ、気持ちいいよ」と答えてくれた。そして、優しく頭を撫でてくれるのが嬉しい。
今度は亀頭をぺろりとひと舐めすると、傑お兄ちゃんは小さく喘いだ。
こちらが、じぃっと見上げていることに気付いたのか、視線を合わせると「上手だよ」と言って褒めてくれる。
それを聞いて気を良くした私は、再び陰茎を咥え込む。
淫らに水音を立てながら前後に動かすと、口の中いっぱいにお兄ちゃんの味が広がる。
私の髪を触ったり、耳にかけたりする傑お兄ちゃんの手つきはとても優しい。
だから、触れられると嬉しい。もっともっと触れて欲しい。
気が付くと、私の下半身にもじんわりと熱い疼きが広がっていた。太腿を擦り合わせ、無意識のうちに快楽を求め始めていた。
「んんぅ……」
じゅぽ、ぐぷ……と、いやらしい音を立てながら、一生懸命奉仕していると、だんだんと傑お兄ちゃんの呼吸も荒くなる。
「ゆめ……もう、出るから、離してくれないか」
そう言われ、口から引き抜かれそうになったが、私は破裂寸前の彼自身を咥えたまま首を緩く振った。
「だめだ、このままだと口の中に出てしまう。それは嫌だろう?」
傑お兄ちゃんは我慢するように、切なげな表情を浮かべた。だけど私は構わず続ける。
口に含んだまま、裏筋をちろちろと刺激すると、傑お兄ちゃんの腰がビクビクと震える。
私がわざとらしく音をたてて吸い付くと、傑お兄ちゃんは耐えきれないといった様子で私の後頭部を掴んだ。
→