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【呪術廻戦】薄夜の蜉蝣【R18】

第10章 彩光✿


そのまま口内に侵入してきたかと思うと、上顎をなぞり始めた。

ゾワっとした感覚が襲ってきて思わず身を捩るが、力が入らなくて逃げることが出来ない。

「俺に触られんの、好き?」

五条先輩が甘さを含む声音で問うてくる。

私は息継ぎをするのすら精一杯だったが、朦朧としながら首を縦に振った。彼の指で舌をぐにぐにと弄ばれる。

「んぅ……ん……っ」
「は……エロ……」

欲に従順に、私は無意識のうちに指に舌を這わせていた。ちゅくちゅくと音がして恥ずかしいのに、止まらない。

唾液が溢れてきて、顔を濡らしてしまうことすら気にせず必死に舐め続けていると、五条先輩は興奮したように息を荒らげる。

膣内にある彼の指の動きが、徐々に激しくなっていくのを感じた。

「最後にもう一回、な」

そう言って、先輩の指が私の舌の裏をなぞる。

上も下も五条先輩の指に弄ばれて、私は身体をしならせた。

「イキそ?指、噛んでもいいぞ」
「ん……はぁ……んぅ……」

もう言葉にならなくて、私はぼんやりとしたまま小さく首を横に振り、彼の浴衣を握りしめる。

五条先輩は私の行動にフッと笑みを零して、私の口から指を抜くと、唾液塗れのそれでクリトリスを緩慢に撫で上げる。

「ぁ……あ……」
「ゆめ、イけよ」

先輩の指が私を高みへと連れて行く。爪先から頭の天辺まで、電流のような刺激が駆け巡った。

身体が硬直して、絶頂の波は収まるどころか更に大きくなって、何度も何度も繰り返し押し寄せてくる。

私は背中を仰け反らせて、大きな波に飲み込まれた。

「あっ……ぁ、あ……っ」

私の顔にかかる髪を払いのけると、先輩の指先は、頬を滑り唇に触れてくる。

「……せんぱい……お腹の奥、熱い……」

絶頂の余韻が続いていて、自分の声が遠くに聞こえる。布が擦れるだけで、波紋が広がっていくような快感が起きる。

きっと、私一人では体の奥底で爆ぜる炎を消すことができない。

振り返り、自分から口付けた。少し驚いたように見開いた先輩の目を見つめながら、唇を離す。

「……五条先輩が欲しいです」

私の言葉に、先輩の綺麗な瞳が揺れた。



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