第10章 彩光✿
窓の向こうで何度も打ち上げられる閃光が眩しくて、思わず目を瞑る。
口を開いて舌先が擦れ合うだけで、甘く痺れて頭がくらくらした。
「泣いてるゆめのイキ顔、意外と腰にクるな」
「五条先輩、意地悪、きらい……」
「ハイハイ。んじゃあ……次はどこ触られたい?」
首筋を舌で舐られて、腰が震える。
「な……か……て、ほし……」
「あ?聞こえねぇよ」
恥ずかしさを押し殺して小さな声で呟いたのに、五条先輩は意地悪な笑みを浮かべて私の言葉を聞き返してきた。
恥ずかしいけれど、もう後に引くことは出来ない。私は再度か細い声で、同じ言葉を繰り返した。
「なか……いじって……ほし……」
「可愛くおねだり言ってみ?」
先輩の熱い息が耳にかかる。
それだけでもどうにかなりそうなのに、彼の指が私の割れ目をなぞった。指で広げられたり、上下に撫でられると、身体がぞくぞくする。
全身が性感帯になったみたいだ。早くこの熱から解放されたくて、私は素直に言葉を紡ぐしかなかった。
「五条先輩の指で……私の中、触って欲しい……です」
言うや否や、待ちかねた先輩の指が中に入ってきた。
愛液をたっぷり纏っているせいか、痛みは全くないけれど、意外と太い指に圧迫感を感じる。
「や……あ……ッ」
探るようにゆっくりと指が動かされる。
出し入れを繰り返しながら、中を解していくように内壁を押し広げられた。しばらくすると二本目の指が入り込んでくる。
圧迫感に、私は息を詰めた。
苦しいはずなのに何故か気持ち良くなってきてしまっていて、もどかしい気持ちになる。
「中、狭くなってんな」
「あっ、あ……んっン……」
「ここのザラついたとこだろ?」
中の浅い部分を執拗に擦られて、目の前がチカチカした。快楽に背中を反らせて藻掻いても、構わず五条先輩の指が私を責め続ける。
「あ、あッ……あ……漏れちゃうから、だめ……」
何度も繰り返されて、奥がじわっと熱くなって、電気が駆け抜けたみたいだった。
理解する前に、頭の中が真っ白になる。
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