第10章 彩光✿
「触って欲しいか?」
五条先輩が、耳たぶに口付けながら尋ねてくる。
「ん……んっ……」
問われてすぐに、私は何度も首を縦に振った。
もう我慢できない。
一刻も早く楽になりたい。体の奥に燻る熱から解放されて気持ちよくなりたい。
五条先輩は私の髪を撫でると、そのまま顔を横に向かせるように誘導した。
「ほら、ゆめの顔見せろよ」
顎を固定されて、涙で滲んだ私の視界の先には、五条先輩の端正な顔。熱に浮かされたような青い瞳が私を捉えて離さない。
「……んっ……ふ」
キスで唇を塞がれる。それと同時に、先輩の手が私の恥丘へと伸びた。
下着の上から秘部を指先でなぞられ、そこが充分に潤っていることを実感してしまう。
恥ずかしくて顔を背けると、顎を固定していた手から力が抜かれた。
下着をずらされて、先輩の指が直接そこに触れる。
「ひぁっ、あ……あ……」
あまりの刺激に、仰け反りながら大きな声で喘いでしまった。
慌てて口を塞ごうとしたけれど、五条先輩がそれを許すはずもなくて、再び口付けられてしまう。
彼の指が自分の恥ずかしい場所に触れていると考えただけで頭が沸騰しそうだった。
「ゆめのココ、すっげぇ濡れてる」
「や、んぅ……あっ、あァっ……」
陰核を擦られて腰が跳ねた。
強い快感が身体中を駆け巡る。
気持ちいいのか怖いのか分からない。涙が溢れてきて、目の前のすべてが輪郭を失う。
「気持ち良すぎておかしくなりそ?」
「んっ、あ、わかんな……っ」
愛液を指に絡ませて、ヌルヌルと陰核を擦り上げられる。強すぎる快感に腰を引いて逃げようとしても、五条先輩の腕がそれを許してくれない。
「ひぁっ、あ、そこばっかり、だめっ……あぁッ」
追い詰めてくるような強い刺激に、びくびくと身体が痙攣した。身体に力が入らなくてグッタリとしていると、五条先輩が唇を啄むように吸い付いてくる。
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