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【呪術廻戦】薄夜の蜉蝣【R18】

第10章 彩光✿


それが何度も繰り返されると、甘い刺激によって、じわじわと何かが溢れてきてしまうような感じがした。

「っ……ぁ、やぁ……」

どうしよう。体の奥が切なくて苦しい。

無意識に足を擦り合わせてしまう。

そんな私の様子を見て、五条先輩は背中に回していた手をゆっくりと下ろしていく。

浴衣越しに腰の辺りを撫でられて、僅かな刺激さえ辛い。熱い息を洩らしながら、先輩の浴衣に額を擦り付けた。

「薬、効いてきたな」
「くすり……?」
「なーんの疑いもなく、渡したサイダー飲んだだろ。俺のこと信用しすぎ。馬鹿みてぇに尻尾振って懐いてくる犬かよ」
「んっ、ぁ……なんで」
「さぁな、なんでだと思う?」

堪えきれないといった様子で笑う先輩の手が、浴衣の裾から侵入する。

「や……せんぱいっ、それは……だめっ」

私が身を捩って四つん這いで逃げようとすると、背後からのしかかられた。

腹部に腕を回して抱き込まれ、先輩に背を預ける形で座らされてしまう。長くて綺麗な指が、私の太腿の内側をゆっくり滑っていく。

「薬っていうか、催淫剤ってヤツ?五条家に伝わる、ちょっとだけ体が敏感になるタイプを拝借してきた」

耳に吹き込むように、甘く囁く五条先輩の声に肌が粟立つ。

「ゆめ、気持ちい?」

耳朶を舐められて、ぴちゃりと濡れた音が響いたかと思うと、さわっと頬を撫でられた。

その瞬間、お腹の奥が、きゅうっと疼いた。

「ん……はぁっ」

変な声が漏れてしまって、恥ずかしくて唇を噛んだ。

先輩が触れてくる部分が全部熱い。

触って欲しい場所に手が届かなくて、もどかしい気持ちになる。

そんな私の様子に気が付いているのか、背後にいる五条先輩は太腿の内側やお腹の辺りを絶妙な力加減で撫でてきた。

徐々に身体の力が抜けていく。

「んんッ、ん……や、あ……っ」

戸惑いと快感に、じわっと目尻に涙がたまる。必死に首を振って耐えようとした。

「ヤじゃないだろ。いいって言えよ」

五条先輩の手は、私を追い詰める。汗ばんだ肌をくまなく探っていく。



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