第1章 背徳は蜜の味✿
背後でカチャカチャという金属音が聞こえてきて、慣らされた体はこれから与えられるであろう快感を期待して、ヒクンと震えた。
「挿れるよ……」
「……んっ……あぁっ……!」
傑お兄ちゃんの熱い塊が埋め込まれると同時に、私の口から悲鳴にも似た喘ぎが漏れた。一気にズンッと最奥まで貫かれ、目の前が眩む。
「ひゃぁ……やぁ、はげし……」
パンッ、パチュンッ、と肉同士がぶつかり合う音を響かせて、傑お兄ちゃんは激しく抽挿を繰り返す。
「あ……あんっ……だめぇ……」
「ダメじゃないだろう?こんなに締め付けておいて」
耳元で甘く囁かれて、子宮が痛いほどむず痒くなってくる。何度も同じ場所ばかり責められると、快感が膨れ上がっていく。
後ろから覆い被さるように抱きすくめられたまま、お尻だけを高く上げて揺さぶられる。
ドアに手をついて体を支えるのがやっとなのに、傑お兄ちゃんにお腹の辺りを支えられて、より深く繋がってしまう。
「あーっ、あっ、あ……っ」
「気持ちいいね?」
必死にコクコクと首を縦に振ると、「可愛い」と言われて項に吸い付かれる。同時に胸を揉み込まれて、何度も乳首を引っ掻くように弄られて、頭がおかしくなりそうになる。
「ああ、凄いな。どんどん締まってくる」
「やだぁ、言わないで……」
「私のが根本まで入ってるよ」
大好きな人の指が、二人の繋がっている境をなぞる。
羞恥心を煽るような言葉に、膣壁が痙攣したようにヒクついた。傑お兄ちゃんは私の反応を見てクスリと笑うと、そのまま動きを再開させた。
肌と肌がぶつかる音と、私の控えめな喘ぎ声だけが響く部屋で、私は押し寄せてくる快楽の波に身を委ねていた。
ずっと弱くイキっぱなしのような状態で、それでも絶頂を迎える度に、お腹の奥に力が入って硬い存在を感じてしまう。
傑お兄ちゃんは、私の首筋に顔を埋めながら微かに笑った。
「声を抑えないと、本当に誰か来てしまうかもしれないね」
「んん……っ、んぅ……ん……ッ」
そう言われても、声を抑えることに意識を向けると、余計に敏感な部分が刺激されてしまう。
→