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ロード様とヒーローたちの休息[rm]

第25章 ロード様が寝込んでしまった?!2


 そうして私がロード様の寝室の護衛をすることになって一時間程、また誰かがやって来た。
「ロード様、元気ないって聞いた」
 ロックフィンだ。
「そうだが……ロックフィン、後ろにあるのはなんだ?」
 ロックフィンの後ろには、大量の大きな魚や獣やどこかの木が丸ごと詰んだ荷車があった。私には理解出来なくて訊ねると、ロックフィンはこう答えた。
「食いもんだ! ロード様はなんでも食べるからな、栄養考えた方がいいんだろ?」
「栄養というか……」
 だからとはいえ調理もしていない食べ物を食べられる訳がない。というか木は食材じゃないぞ。
「心配しているのは分かったが、次からは食べ物を寝室に持ってこないように」
 と私が注意すると、ロックフィンは魚のような目をパチクリとさせた。
「なんでだ? オミマイにはオミヤゲを持っていくんだろ?」
「そうだが、せめて違うものにしてくれ」
「分かった!」
 何が分かったのかどうなのか、ロックフィンはそう言って意気揚々にロード様の寝室を後にした。ロード様は寝具の上でうっすらと微笑んでいた。ロックフィンに妙な知識を吹き込んだのは誰なのだろうか。おおよそ検討はつくのだが……。

 つづく
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