第2章 -コトノホッタン-いざ、歌舞伎町へ
貴「...も、もうそろそろ時間だ!行かなくちゃっ、女将!ありがとう......バイバイっ!!」
若女将「え。あっ.....ちょっと!!」
私はその場から全速力で駆け出した。
もう、これ以上貴女を思い出したくない。
その一心から、
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貴「.....はぁ、はぁ.......とうとう村を抜けちゃったな........。」
夢中で走っているとそのまま村を抜けてしまったらしい、
周りには農家の田んぼらしき水田が埋め尽くされていた。
貴「村を抜けたはいいけど、..ここはどこ?」
...早速迷子とか.....。
村を出たはいいことだが、瑠璃葉は持ち前の方向音痴で早も自分の場所が何処なのか見失っていた。
やっば、アタシ地図もなんも持ってないよ!!
折角歌舞伎町へ活動拠点を移せると思ったのに...
そもそも私が一人で歌舞伎町へ行くっていうこと自体が間違ってたんだよなんで気づかなかったんだろうあたし馬鹿じゃないのまじ最悪大体......
瑠璃葉は自分の中に生まれた小さなパニックから脳内で自虐の言葉の羅列を繰り返していた。
貴「.............ブツブツ」
もちろん、通りかかった人達や小動物達も目を見開き、遠巻きで見つめながら去っていった
貴「そもそも歌舞伎町へ行こうと思ったこと事態が間違いだったんじゃないかいやそうだったら私の目的が果たせなくなるしそれじゃ本末転倒じゃんだから歌舞伎町へは行くんだけど.....きゃっ!」
「ひゃっ..!」
...ドンっ!
考え込んで二時間、ふと私は妙な違和感を覚えた。
歩いていた私と勢いよく何かがぶつかったのだ。
私は足を後ろに出しただけでバランスが取れたがぶつかった方は急な反対側への圧力により脚がもつれてそのまま倒れてしまった。