第2章 -コトノホッタン-いざ、歌舞伎町へ
貴「....元気にしているかな、あの人。」
私はそっと目を閉じ、あの人を脳内で蘇らせた。
あの美しさは今でも覚えている。
この世のものとは全然思えないあの美貌...
忘れるワケがない。
忘れていいワケがない。
若女将「...アンタ、あの方のことを思い出しているのかい?」
貴「.....そうよ、今でも鮮明に覚えてる。鮮明に...」
私が目を閉じていたことに気づいたのか若女将は斜め後ろからそう問いかけてきた。
若女将「......アンタも、災難だったねぇ.....あんなことになるなんて。」
貴「.............」
そう、ずっと私を守ってくれたあの人が。
あの人が..............
___________なんて。