第2章 -コトノホッタン-いざ、歌舞伎町へ
「アナタ....人が信じられないのね...」
貴「だからなんなんで.......っ!!」
何を喋っているのかと思い再び下げていた顔をあげると、
......ギュッ
その麗しの人物は、いきなり私を抱き締めた。
貴「なっ......!離してください....」
もちろん見知らぬ人に抱きつかれた私は何してんだ貴女と言わんばかりに手をどけてもらうべく抱き締めている彼女の肩を離した。
貴「..止めてください、何してるんですか離してください迷惑です。」
....もちろん相変わらず態度は変えずに
「....そう、怯えないで。.....アナタを私の家に泊めてあげる。」
貴「......っ!..」
突然放たれた言葉は当事の私にとって大きな衝撃と困惑を与えた。
このまま甘えていいのか.....そもそも、
この人を信じていいのか、と。