第2章 -コトノホッタン-いざ、歌舞伎町へ
遊女「お前さん聞いたかい?"夜蝶-ヤチョウ-"が江戸に来るって噂。」
_____一つ、夜の街に小さな噂の影があり..
遊女「え?"夜銀蝶-ヤギンノチョウ-が来るってあたしゃ聞いたよ?」
遊女「お馬鹿だねぇ.."夜蝶"には二つ名があるってこと、知らないのかい?」
遊女「じゃあ...."夜銀蝶"以外に..."夜蝶"の二つ名かい?」
遊女「違うよ、"夜銀蝶"と"夜明蝶-ヤミョウノチョウ-"で夜と蝶が二つともに入ってるから"夜蝶"だよ、」
遊女達はどこから聞いたのかもうそのことにこぎ着けている。
「....夜蝶?」
遊女「あっ!...アンタは........」
遊女「な、何でもないんです!..ほな、皆さん行きましょか..」
遊女「そ、そうねぇ.....それじゃ、私らはこれで」
話し込んでいるところを見つかった遊女達はそそくさにその場を後にした........
「.....夜蝶、ねぇ ........?」
ただ、その場にはしられざる客が招かれていたことを
誰も知らない。