第3章 -ジケン-吉原乱入混沌戦。
貴「な、尚ちゃん.......」
尚「ごめんなさい瑠璃葉さん!でももう我慢比べなんか出来ないです~」
私が尚ちゃんに同情の眼差しを向けると尚ちゃんは半泣き状態になってしまった。
沖田「..ここまでボロが出たんなら仕方ねぇよなァ?」
土方「.."逃げている"とはどういう意味だ。」
二人も立ち上がって見下ろしている。
どうやら逃がす気もないようだ。
だって、二人共刀に手を置いているのだから。
いや...別に私ら犯罪者ではないからね?
れっきとした女と女ですから!
私はそんなことを思いながら口を開いた。
貴「..尚ちゃん、やっぱり話そう。この人達相手に逃げ場なんかないよ。」
私は尚ちゃんの方へ体を反転させてまた問いた。
尚ちゃんもようやく覚悟を決めたのか、
尚「...はい、仕方ないです。」
と観念している。
二人で目を合わせて頷くと意を決して彼らに向き直した。
貴「牡丹.......尚ちゃんに見覚えはありませんか?」
私は尚ちゃんを彼らに向かせた。
土方「...あ?そーいやどっかで見たこと.....」
貴「じゃあ、これでわかりますか?」
土方さんが思った通りに食いついたので私は次に尚ちゃんのウィッグを外した。
土方「...!この女は.....」
沖田「..へぇ、誰かと思いきや蓋岐の令嬢でしたか。」
沖田さんはどうやら分かったようだ。