第3章 -ジケン-吉原乱入混沌戦。
土方「....で、お前らは何故嘘をついた。」
貴「........」
尚「........」
...現在、先程までやんややんやと賑わっていたVIPルームだったが、
沖田「.........」
そこにいる沖田とかいうサド野郎のせいで尚ちゃんの嘘がバレてしまい、
土方「..答えやがれっ!!!!」
貴・尚「っ!!!!」
新撰組の詰問部屋かの様な滞った空気が流れています。
ちなみに返ってきたキャバ嬢達を
土方「おい、お前らは二人で行動しているのか。」
貴「...そうよ、私らが途中で入って来たでしょ。それまでオーナーから衣装借りてたりしたの。」
と言うと「コイツら二人だけでいいでさァ。後は他へ行け」というなんともまぁ傍若無人っぷりを発揮した沖田により他のキャバ嬢達は追い出されたのである。
土方「口を閉じる、ということはお前達はそんなに凶悪な事をしたのか?」
貴「だって土方様、捕まえないって仰ってくれなかったじゃないですか。」
さっきからずっとそれの一点張り、両者とも決して譲らない。
こんなのただの水掛け論だな.....、いつまでたっても終わらない.....
他の手立てはないか?と私は思考を巡らす。
尚「...瑠璃葉さん.......」
尚ちゃんは涙目で訴えかけてくる。
貴「...だってこの人達、捕まえるかも知れないんだよ?私達、何も悪いことしてないのにねぇ!?」
尚「そうですよ!!私ら逃げてるだけで.......はっ!」
土方「..逃げてる..だと?」
水掛け論開始から十分足らず、私達は重要な言葉を発してしまった。